攻撃型家族の中で育った人のための記事

いつも誰かに責められているような気がする。
常に何かに(誰かに)、追い立てられている気がして安心することができない。
いつもソワソワしていて、何かをしていないと罪悪感を感じる。
どこにいても、ゆっくりとくつろぐことができない。居場所がないと感じる。

そんな“感覚”に苦しんでいる人のための記事です。
僕が多くの方々のカウンセリングをしている中で気づいたことなのですが、
そんな感覚に苦しんでいる人の多くが、幼い頃、
攻撃型家族の中で育っていることがとても多いんです。
「攻撃型家族」耳なれない言葉ですよね?
はい。僕が思いついた造語ですから。
実は僕も「攻撃型家族」の中で育ちました。

攻撃型家族とは、常に努力とか、向上とか、結果や変化を求めて、
「どうして〇〇しないんだ」
「なぜできないんだ」「〇〇だからうまくいかないんだ」
「泣くな!もっと強くなれ!」「負けるな!」
「ガマンしなさい」「もっとがんばりなさい」
「弱音を吐いたらいけません」
そんな言葉が飛び交っている家族です。

また、たとえ言葉には出さなくても、そんな風に、
常にポジティブなプレッシャーをかけ合ってる家族です。
戦ってる感じ、競ってる感じで、愚痴を言ったり、弱音を吐いたり、
ネガティブな感情を共有したりすることができない。
家族なのに、気を許すことができない。弱みを見せたらいけない。
安心することもできない。
それが、攻撃型家族です。

攻撃型家族の中で育つと、こころのベースに、
がんばらないといけない。今のままではいけない。
もっと、もっと、もっと、という思いが常にあって、
大人になった今でも、自分に対して、周りの人に対して、
常に「プレッシャー」をかけ続けます。

そして、自分が周りの人に対してそう思っているので
自分も周りの人からプレッシャーをかけられたり、
攻撃され続けたりしているような気がします。

だから、常にソワソワしていて、
どこにいてもゆっくりとくつろぐことができない。
誰も信じることができない。誰にも頼ることができない。
信頼することができない。
居場所がない感じ・・・。
様々な不安感に苦しむことになってしまうのです。

それとは逆なのが、「受容共感型家族」です。
受容共感家族とは、ネガティブな感情(気持ち)を表現したとき、
「つらかったね」
「苦しかったね」
「悲しかったね」
「しんどかったんだね」
そんな風に、ネガティブな感情(気持ち)を共有できる。
認めてもらえる家族、受けとめてもらえる家族のことです。

受容共感型家族の中で育った人は、こころのどこかで、
たとえ、自分が何かをしなくても、成果を出すことができなくても、
どんな自分でも、ありのまま受け入れてもらえるという安心感を感じています。
なので、周りの人の「ありのまま」も受けとめることができる。
周りの人にも、安心感を与えることができる。
そして、周りの人を信頼することができる。

そして、もうひとつ恐ろしいことが起こる可能性があります。
攻撃型家族の中で育った人は、自分を責め、周りの人も責める。
そして、周りからも責められる。だから、周りの人を信頼できない状態です。
それが当たり前なので、大人になって家庭を築いた時、
自分が育った家庭と同じような攻撃型家族をつくってしまいます。
それが自分にとってのベースだから、それしか知らないから・・・。
すると、子や孫も同じように、
安心することができない。人を信頼することができない。
居場所がないと感じる。孤独感を感じる。
同じように苦しみを味わうことになります。
それが、当たり前のこととして次世代までずっと続いていく。

あなたの苦しみが解消されないと、あなたの子孫にまで
影響を及ぼす可能性があるのです。
そんな“感覚”に苦しんでいる人は、
まずは自分自身をしっかりと癒すことが大切です。
「癒す」とは、「受けとめてもらう経験」を重ねていくということです。
「このままでいいんだ」「ありのままで受け止めてもらえるんだ」
ということを、実感することです。
その実感、安心感が自分の中で腑に落ちた時、
今感じている感覚。自分を責める。周りの人も責める。
そして自分は責められてる。人は信頼できない。常に孤独感を感じる。
“その感じ”から抜け出すことができるのです。
ただ、それがわかっていても、
なかなか受けとめてもらおうとすることができないかもしれません。
誰かにこころを許したり、こころを開いたり、
身を任せたりすることができないかもしれません。

それは、子供の頃、甘えようとしたり、受け入れてもらおうとしたり、
わかってもらおうとしたりして、それを否定されたり、拒否されたりして、
何度も傷ついてきたから・・・。
だから「怖い」。もう傷つきたくない。もう近寄りたくない。
そんな無意識の力が働いているのです。
今までずっとそうやって、ひとりでがんばってきたしね。

そんな時は、このことを知ったうえで、
自分の中で準備ができるまでゆっくりと待つ。 
「待つ」こともまた、とても大切なことです。
なぜなら、攻撃型家族の中では、いつも急かされる、
追い立てられるばかりで「待つ」「待ってもらう」という経験をしたことが、
ほとんどありませんから・・・。
「待つ」大切さ。これはカウンセリングの中でもよく感じることがあります。
ただ・・、じっと・・・。待つ。何も期待せず、何も求めず・・・。ただ、待つ。
そうすることで、予想もできない方向に進んでいったり、
今までは気づいていなかったけど、その人にとって、とても大切な声であったり・・・。
待つことでしか、たどりつけない領域もあるほどなんです。
「ただ、じっと待つ」ぜひ、試してみてくださいね。