周りに気を遣ってばかりで苦しい人のための記事

いい人、優しい人、
気配りができる人だとよく言われる。
その場の雰囲気を察し無意識に先回りして動きまわる。
常に周りの人の顔色を見て、
機嫌が悪そうな人や、つまらなさそうな人がいると、
声をかけたりご機嫌をうかがったりして、気をまわす。
不満を聴いてあげたり、ケンカの仲裁をしたり、
うまくいかない人の間で通訳を引き受けたり、
無意識に調整役をしてしまう。
あっちでバタバタ。。。こっちでバタバタ。。。
いつもそんなことばかりしていると、そのうち仕事が山ほど回って来たり、
いろんな人に頼られて、周りの人が何も考えなくなってしまったり、
時にはうまく利用されているように感じてしまったりする。
それでも嫌だと言えない。しんどいと言えない。苦しいと言えない。
断ることができない。調整役を下りることができない。
気がついた時には、疲れ切って動けなくなってしまう。
どうしたらいいのかわからなくなってしまう。
手放せば楽になれるのに、手放すことができない。
苦しいのに調整役を下りることができない。
あなたはそんな風に悩んでいませんか?
そんな人の話を聴いていて、いつも感じることがあります。
意識の根底によくあるもの。
それは、自分が調整し続けなければ、「関係が壊れてしまう」
そして、「居場所がなくなってしまう」という「怖れ」です。
実はその怖れは、今現在のものではありません。
ほとんどが幼い頃の経験を通じて、自分の中に芽生えたものなのです。
夫婦仲の悪い両親の間に入って、必死で夫婦の関係を取りもっていた。
関係がよくない人と人の間に入って、例えば、おばあちゃんとお母さん、おじいちゃんとお母さん。
お母さんの愚痴を聴いたり、気持ちを理解してあげたり、うまくいくようにとがんばったりした。
自分がそうしていないと「関係が壊れてしまう」「自分の居場所」がなくなってしまう。
そんな経験の中で幼い頃に感じていた怖れを、
大人になった今でもずっと感じ続けているのです。
子供にとって、「居場所がない」という恐れはとても大きなものです。
自らの生存にかかわる重要なことだからです。
だからどんなに苦しくても、どんなに疲れていても、
調整役を下りることができない。
そして苦しみ続けることになってしまう。
関係を壊したくない。居場所を失いたくない。
子供の頃に感じていた怖れが、今の行動に影響を及ぼし続けているのです。
なので苦しい時、しんどい時、どうしていいかわからなくなってしまった時、
調整役を下りようとしたり、気を遣うのをやめようとしたりしてもなかなかうまくいきません。
大切なのは、調整しなくても「関係は壊れない」「居場所はなくならない」ということを知ること。
頭で理解するのではなくこころで知る(「腑に落ちる」ともいいます)ことが大切です。
こころで知る。それは、自らの体験を通して知るということです。
体験しなおす。記憶を書き換える。上書きする。
本当に、こころで知ることができた時、
その恐れは解消し、自然に楽に過ごせるようになります。