注意してもまた嘘をつくので、イライラして何度も怒ってしまいます。
藤村高志
裏切られた気持ちになるかもしれませんね。
嘘をつかないようにするには、どうすればいいですか?
対応方法がわかれば、イライラや不安が消えますよ。
まずはこちらの動画をご覧ください。
対応方法のすべてを7分強の動画で完全解説しています。
目次
嘘に対する認識を変える
あなたは「嘘をつくのはいけないこと」と思っていませんか?
“嘘つきは泥棒の始まり”ということわざがありますね。
平気で嘘をつくようになると、盗みも平気でするようになるという意味です。
このようなことわざがあるくらいだから、
「自分の子供が嘘をつくなんてショック」
「何度も嘘をついて、悪い子だ」
「こんなに嘘ばかりついて、将来が心配」
と、不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、嘘は悪いことではありません。
まずは、「嘘は悪いことではない」と、あなたの嘘に対する認識を変えてください。
子供の嘘は成長の証
子供が嘘をつくことは、悪いことではありません。
なぜなら、子供が順調に発達し、成長している証だからです。
嘘をつくには、
-
- 自分の状況を客観的に見る
- いいこと、悪いことの判断をする
- 嘘が相手に与える影響を予測する
など、たくさんの能力が必要です。
“嘘=成長”と捉えると、いいこと、喜ばしいことだと思いませんか?
“嘘はだめ”の矛盾
子供に「嘘をついたらだめ!」と言ってはいけません。
なぜなら、人間関係の中で嘘をつかないでいることは絶対にできないからです。
小さい子供が、
若い女性に「おばちゃん」と言ったら、どうしますか?
ハゲてるおじさんに「おじさんハゲ!」と言ったら、どうしますか?
おそらく、「そんなこと言ったらだめよ!」と言いますよね?
「嘘をついてはいけない」と言っておきながら、「嘘をつきなさい」と言っているようなものです。
言うことが矛盾しているので、子供は混乱します。
さらには「お母さんも嘘をついている」と、不信感につながってしまうかもしれません。
子供の嘘への対応方法
嘘は人間関係がうまくいくための重要なツールです。
子供には、「嘘をついてはいけない」ではなく、「嘘は上手につきなさい」と教えましょう。
そして、“ついていい嘘”と“ついてはいけない嘘”をしっかりと教える必要があります。
ついていい嘘、ついてはいけない嘘を教える
“ついていい嘘”と“ついてはいけない嘘”について、わかりやすく具体的に教えてあげましょう。
ついていい嘘
-
- 相手に嫌な思いをさせないための嘘
- 相手を傷つけないための嘘
- 相手を思いやった上での嘘
などは、穏やかな人間関係を築くために必要な嘘です。
ついてはいけない嘘
- 人に嫌な思いをさせる嘘
- 人を傷つける嘘
- 人を困らせる嘘
- バレる嘘
- 犯罪につながる嘘
これらの嘘は、相手に嫌われたり、相手からの信用を失ったりしてしまいます。
子供にしっかりと教えましょう。
そして何より大切なのは、自分に嘘をつかないことです。
-
- 言いたいことがあるのに、言わない
- やりたいことがあるのに、やらない
- 本当は嫌なのに、我慢する
そうやって、自分に嘘をついていると、自分の本当の望みがわからなくなってしまいます。
親として“自分に嘘のない生き方”を、子供に伝えてあげてください。
上手な嘘のつき方を練習させる
子供が社会に出た時、穏やかな人間関係を築いていけるように、
上手に嘘をつく練習をしておくことがとても大切です。
例えば、苦手な人に誘われて断りたい時、
-
- 「体調が悪いから行けません」
- 「先約があるからお断ります」
と伝えると、相手を嫌な気持ちにさせません。
もし、「あなたのことが苦手だから、一緒に行きたくない」と言ったらどうでしょう?
正直すぎて気の利かない“馬鹿正直”になってしまいます。
結果として、嘘はついていないけど、相手を嫌な気持ちにさせたり傷つけたりしてしまいます。
これでは、人間関係がうまくいきません。
子供が嘘をつかなくなる方法
とはいうものの、子供に嘘をつかれるのは嫌だという気持ちもよくわかります。
子供が嘘をつかなくなる方法をお伝えします。
嘘をつく理由を知る
まず、「嘘をつくには必ず理由がある」ということです。
-
- 怒られたくない
- 嫌な思いをさせたくない
- 心配や迷惑をかけたくない
- 傷つけたくない
- やりたくないことがある
- かまってほしい
- NOと言えずに相手に合わせてしまった
理由はたくさんあります。
子供の優しさから嘘をつくこともあるでしょう。
-
- お母さんを困らせたくなくて「寂しくない」と言う
- お母さんに心配をかけたくなくて、元気に振る舞う
そんな愛おしい嘘もあると思います。
子供が嘘をついた時は、その理由を知ろうとしてください。
理由がわかれば、次の対応方法を考えることができます。
子供を許し、受容する
子供が失敗したりうまくできなかった時に、一方的に怒ると、子供は言いたいことが言えなくなります。
そして次に失敗した時、怒られたくなくて、その失敗を隠して嘘をつくようになります。
親が怒れば怒るほど、子供は嘘を重ねることになってしまいます。
なので、子供の失敗やミスは、怒らずにしっかりと受けとめてあげましょう。
許して、受容してあげてください。
子供なりの思いがあって、理由があって、ついた嘘です。
子供の話を、怒らずに最後まで聞いてあげてください。
子供は、言いたいことが言えて、受けとめてもらえたら、嘘をつく必要がなくなります。
結果として、子供は嘘をつかなくなります。
終わりに
嘘をつく子供への対応方法は、
-
- 嘘は悪いことではないことを認識する
- “ついていい嘘”と“ついてはいけない嘘”を教える
- 上手な嘘のつき方を練習させる
- 子供が嘘をつく理由を知る
- 子供を許し、受容する
穏やかな人間関係を築くためには、上手に嘘をつくことが必要です。
あなたが、子供の嘘に悩まされずに、穏やかな気持ちで過ごせることを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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