子供が心配な相談者
私が自己肯定感が低いせいで、子供も似てしまったのではないかと心配です。
全肯定心理カウンセラー
藤村高志
相談者
子供の自己肯定感を高めるために、親にできることがあれば教えてください。
藤村高志
子供に自信をつけさせたい方必見です。
まずはこちらの動画をご覧ください。
子供の自己肯定感を高める方法のすべてを約9分半の動画で完全解説しています。
目次
子育てで絶対にやってはいけないこと
子供ができたことだけを褒めてはいけません。
もし、できたことだけを褒めている方がいたら、今すぐやめてください。
自己肯定感を高めるために
- 成功体験を重ねていきましょう
- できたことを褒めてあげましょう
と聞いたことがあるかもしれません。
実際に、子供がやってできたこと、達成できたことを褒めてあげたこともあるでしょう。
でも、こればかりを続けていると、子供の自己肯定感はガタ下がりします。
なぜなら、できなかった時、失敗した時に「できない自分はダメなんだ」と思うようになってしまうからです。
- できる自分はマル
- できない自分はバツ
という価値観を、知らず知らずのうちに子供に植え付けてしまいます。
大人になった時に、「できない自分、失敗する自分には価値がない」と生きづらさを抱えることになってしまいかねません。
子供の自己肯定感を高める5つのポイント
自己肯定感とは、“自らの価値、存在意義を肯定できる感覚”のことです。
自己肯定感を高めるためにやるべき5つのポイントを紹介します。
否定しない
まずは、子供を否定しないということです。
とてもシンプルで簡単なことです。
でも、実際は
- そっちに行ったらダメ!
- そんなことしたらダメ!
- これをやってからじゃないとダメ!
と、「ダメダメ!」とたくさん否定してしまっていませんか?
そうすると子供は、やることなすこといつも否定ばかりされるので、「自分はダメなんだ」というセルフイメージを持つようになり、自己肯定感が下がります。
できるだけ「ダメと言わない」ことが大切です。
気持ちを認める
気持ち、感情は、湧き上がってくるものなので、変えることはできません。
どんな気持ちも認めてあげることが大切です。
子供が怒っている時、悲しんでいる時、寂しがっている時、その気持ちを認めてあげましょう。
例えば、弟や妹に叩かれて怒って叩き返した時、頭ごなしに叱るのではなく、話をよく聞いてあげてください。
そして、「そんな風にされたら腹も立つよね」と言ってあげます。
これが、“気持ちを認める”ということです。
気持ちを認めてもらえると、「気持ちをわかってくれた」と子供は落ち着くでしょう。
その上で、「でも叩き返してはいけないよ」と、良くない行動については改善するように伝えます。
悲しんでいる時は「悲しいよね」と背中をさすってあげます。
寂しがっている時は「寂しいよね」とハグしてあげます。
このようにすることで、“気持ちを認めてあげる”ことができます。
気持ちを認めてもらえると、子供は「自分には存在価値がある」と感じられるので、自己肯定感が高まります。
反対に、
- そんなことで怒ってはダメ!
- 悲しくない!
- 寂しくない!
- いつまでも泣かないの!
子供の気持ちを否定したり、叱ったりしてしまうと、湧き上がる気持ちを変えることができない子供は、「そう感じる自分がダメなんだ」と思い、自己肯定感が下がってしまいます。
その子らしさを認める
その子らしさ、違いを認めてあげましょう。
たとえ親子でも、好きなことも違うし、やりたいことも違います。
その違いを認めてあげると、「私は私らしくていいんだ。このままの自分でいいんだ」と思えるので、子供の自己肯定感は高まります。
ありのままの自分を認めてもらえると、とても安心して幸せな気持ちになります。
反対に、違うところを
- それは変だよ
- おかしなこと言うね
- あなたは間違ってるよ
- そんなことしてたらダメ
- 行儀が悪い
と言ってしまうと、子供は自分らしさを否定されたと感じ、自己肯定感はどんどん下がっていきます。
結果ではなく努力を認める
結果ではなく、努力やプロセスを認めてあげましょう。
結果はどうでもいいのです。
- 頑張ってきたプロセスや、その努力が素晴らしいね
- そうやって頑張った努力が、自分を成長させるんだよ
- その成長の過程が、何より素晴らしいんだよ
“結果が全てではない”ということを、しっかりと伝えてあげてください。
そうすると、「頑張った自分は素晴らしいんだ」と自分の価値、存在意義を、子ども自身が認めることができます。
- 合格しないとダメ
- 最後までうまくできないとダメ
- 結果を出さないと意味がない
そう言ってしまうと、できなかった時、ダメだった時に「結果を出せない自分はダメ」と思うので、自己肯定感がどんと下がります。
事実を認める
とても簡単な方法です。
やっていること、行動そのもの、事実を認めてあげましょう。
- テレビを見ていたら、「テレビを見ているんだね」
- おもちゃで遊んでいたら、「おもちゃで遊んでいるんだね」
- パンを食べていたら、「パンを食べているんだね」
“見たことをそのまま伝える”子供の言動を実況中継するように言葉がけをする方法です。
子供は、
- 見てもらえている
- わかってもらえている
「自分の存在を認めてもらえている」と思い、「自分には価値がある」と感じられるので、自己肯定感が高まります。
終わりに
子供ができたことを褒めてはいけません。
子供の自己肯定感を高める5つのポイントは、
- 否定しない
- 気持ちを認める
- その子らしさを認める
- 結果ではなく努力を認める
- 事実を認める
一番重要なキーワードは「認める」ということです。
- 否定するのではなくて認める
- 褒めるのではなくて認める
そうすると、子供は、
- 人と違っていてもいいんだ
- うまくできなくてもいいんだ
- 頑張っている自分に価値があるんだ
- 自分そのものに価値があるんだ
自分の価値、存在意義を感じることができ、 心の軸がしっかりと育っていきます。
この記事では、子育てについてお伝えしましたが、これらは自分育てにもとても役立つ内容です。
自己肯定感が低いと思っている方は、5つのポイントを意識して、ぜひ実践してみてください。
あなたとお子さんの自己肯定感が高まり自信がついて、親子でますます幸せになっていくことを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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