人に頼れない相談者
人に頼ったり甘えたりできず、人を信用できません。
全肯定心理カウンセラー
藤村高志
でも、ずっと一人で頑張り続けるのは疲れてしまいますね。
相談者
それに、人に相談している人を見るとモヤモヤして苦しいです。
藤村高志
この記事を読めば、苦しい気持ちが楽になりますよ。
まずはこちらの動画をご覧ください。
約9分半の動画で完全解説しています。
目次
“甘えられない・頼れない”は頑張った証
人に甘えられない・頼れないというのは、裏を返せば、今までひとりでいろいろなことを乗り越え、努力してきたという“頑張りの証”です。
なので、「人に甘えたり頼ったりできない」ことは悪いことではありません。
むしろ、とてもすばらしいことです。
特に若い時は、頑張って努力して、自分の能力を磨くことは大切です。
でも、人によっては30代半ばを過ぎた頃から無理が効かなくなってきます。
疲れやすくなったり、体力が続かなくなってきたり、体に支障が出てきたり・・・
部下を指導する立場になって、責任は重くなる一方、心も疲れてくる・・・
そんな自分に気づいた時、
- 無理が効かない年齢になったんだな
- これからは少し緩めて助けてもらう必要があるんだな
- 生き方を変える必要があるんだな
と、知っておくことが大切です。
心と体の声を無視して走り続けることはとても苦しいし、後に体を壊してしまうなど、大変なことに繋がるリスクがあります。
“甘えられない・頼れない”2つの理由
人に甘えられない・頼れない理由は、大きくわけて2つあります。
厳しい環境で育った
- 甘えが許されないような厳しい環境で育った
- 弱音を吐くことを許されない環境で生きてきた
- 厳しい勝負の世界でスポーツを続けてきた
あなたはずっと厳しい環境で生きてきたので、「甘えない・頼らない・自分で最後まで頑張る」ことが、行動習慣として身についているのではないでしょうか?
過去に傷ついた経験がある
過去に「助けてほしい」と言った時、甘えよう、頼ろうとした時に、
- 叱られた
- 怒られた
- 拒否された
- 否定された
あなたにもこのような経験があるのではないでしょうか?
「もう二度と傷つきたくない!」と、心が甘えることを許さなくなってませんか?
相談する人を見てイライラ・モヤモヤする理由
相談する人を見てイライラ・モヤモヤするのは、自分の中の癒えていない心の傷がうずくからです。
自分の気持ちが消化されていないから、反応してしまうのです。
甘えている人を見るとイライラする場合もあります。
自分は甘えずに我慢して頑張っているのに、「そんなことで甘えるな」と腹が立つのです。
心に傷があるから、甘えたり頼ったりできなくなっているのかもしれないですね。
相談する人を見てイライラしたりモヤモヤしたら、「心の傷が反応しているのかも」と思い出してみてください。
心の傷の癒やし方
心の傷を癒やす方法は、“優しい人を探す”です。
今までの環境は、周りに厳しい人が多かったからこそ、あなたは努力して頑張ってきたのです。
反対に、優しい人の近くにいれば、力を抜いて委ねられるようになります。
優しさの本当の意味を知る
優しさの本当の意味を知らないと、優しい人を探すことはできません。
「優」という漢字は、「にんべんに憂い」と書きます。
つまり、「優しい人」とは、「憂いている人に寄り添う人」のことです。
弱っている、苦しんでいる、辛い思いをしている人に、「辛いね」「しんどいね」と寄り添ってくれる人です。
人は、ただ「憂い」に寄り添ってくれる、受け止めてくれる人を優しいと感じます。
「こうしないとだめよ」「こうしなかったから失敗したのよ」とアドバイスする人は、「厳しい人」です。
「もっと良くしてあげたい」という優しさなのかもしれないけれど、アドバイスは傷ついている人を余計に苦しめてしまいます。
優しい人・場所・環境を見つける
寄り添ってくれる人、受け止めてくれる場所や環境を見つけましょう。
はじめはその優しさに慣れなくて、ソワソワしたり、居心地が悪く感じるかもしれません。
でも、しばらくして慣れてくると必ず、これが本当の優しさだとわかります。
心から癒やされていくのがわかります。
心の傷が癒やされると、
- 人に甘えられるようになる
- 人に頼れるようになる
- 人を信用できるようになる
すると、悩み相談をしている人や、甘えている人を見ても、イライラ・モヤモヤしなくなります。
優しい人を見つけて、優しい場所や環境を選んで、そこに身を置いてくださいね。
終わりに
- “甘えられない・頼れない”は頑張った証
- 厳しい環境で育った人、過去に傷ついた経験がある人は“甘えられない・頼れない”
- 相談する人を見てイライラするのは、心の傷がうずくから
- 心の傷を癒やす方法は“優しい人を探す”
- 優しさの本当の意味は、ただ「憂い」に寄り添うこと
あなたが、優しい人とともに、優しい場所で、心穏やかに幸せに過ごせますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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