まずはこちらの動画をご覧ください。
5つの対処法すべてを9分半の動画で完全解説しています。

HSPは素晴らしい能力

HSP（Highly Sensitive Person／ハイリ―・センシティブ・パーソン）とは、生まれつき繊細で、敏感な気質をもった人のことです。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、5人に1人があてはまると言われています。

HSPについて、生きづらさを表す言葉としてマイナスの印象を持っている人は多いです。
しかし、「私は生まれつきHSPだから、苦しいのは仕方ない」と原因を見つけて納得してしまうと、その苦しみや生きづらさから抜け出すことができなくなってしまいます。
不機嫌な人が怖いのであれば、まずは、しっかりと不機嫌な人に対処できるようになることが大切です。

そして、もし「HSP=生きづらい」と感じているのなら、その前提を変えてください。

繊細で敏感。
それは言い換えると、感受性が豊か・感性が優れているということです。
感受性と感性を使いこなして活かすことに目を向けると、それは素晴らしい能力になります。

不機嫌な人の5つの対処法

HSPだからこそ、相手の不機嫌さを敏感にキャッチして影響を受けてしまいます。
不機嫌な人の対処法がわかれば、相手に振り回されずに楽に過ごせるようになります。

逃げる

「触らぬ神にたたりなし」です。
不機嫌な人から距離を取って、巻き込まれないようにしましょう。
とばっちりを受けないように、自分を守ることはとても大切です。

ただ、「逃げる」方法しか知らないと、いつもビクビクしたり、嫌な気持ちになったりします。
自分の居場所が少なくなってしまうリスクもあります。

しっかり相手を観察する

少し離れたところから、相手の様子を観察しましょう。

もしかしたら、「見たくない。近づきたくない」と思うかもしれません。
なぜそう思うのでしょう？

• • 自分のせいで不機嫌になったのではないか
  • 相手の怒りが自分に向いているのではないか
  • 自分が悪いから、責められているのではないか

そう思って怖く感じるからです。
つまり、自分のせいで相手の不機嫌なのかもしれないと思うから、ビクビクして怖いのです。

相手を観察してみると、いろいろなことが見えてきます。

• • 忙し過ぎて余裕がなくてイライラしているんだな
  • 上司に怒られたから不機嫌なんだな
  • うまくできなかった自分自身に落ち込んでいるんだな

相手の不機嫌が自分に向かっているのではないことがわかると、安心でき、怖い気持ちが小さくなります。
相手の不機嫌が気にならなくなります。

不機嫌の理由を聞く

不機嫌の理由を聞いてみましょう。

• • どうしたの？
  • 何があったの？
  • 嫌なことがあった？

勇気がいることではありますが、一歩踏み出してみてください。

相手が理由を話してくれたら、状況がわかるので、怖い気持ちはさらに小さくなるか、なくなります。
これができると、自分がものすごく楽になりますよ。

あくまでも、自分の気持ちが楽になるために、相手に理由を聞きます。

• • 相手の機嫌を直さなければ
  • 私が何とかしないと

と、相手のために何かしようとすることはやめてくださいね。

人間は、正体のわからないものに恐れを感じるようにできています。
「不機嫌な人が怖いから、逃げる、見ない、離れる」ことを続けていると、恐れはどんどん大きくなります。
反対に、勇気を持って一歩踏み出して相手の状況を聞くことで、不機嫌の原因がわかると、怖い気持ちは消えていくのです。

気持ちを受けとめる

相手の話を聞いたら、気持ちをしっかりと受け止めてあげましょう。

• • 「忙し過ぎて余裕がない！」→「そうなんですね」
  • 「上司に怒られてムシャクシャする！」→「それは嫌でしたね」
  • 「うまくできなくて腹が立つ！」→「それは悔しいですね」

相手のために何かしよう、アドバイスしようとする必要はありません。
ただ、相手の気持ちを受け止める。
そうすることで、相手の不機嫌が和らぐかもしれません。
相手のイライラした気持ちが楽になるかもしれません。

関係を断つ

1～4の対処法を実践しても、ずっと不機嫌を撒き散らす人、八つ当たりをしてくる人に対しては、きっぱりと関係を断つことです。
こちらが一生懸命対処しても変わらない人とは、一緒にいない方が楽です。
あなたの大切な心と時間は、あなたの大切な人のために使いましょう。

とはいえ、相手がパートナー、家族、職場の人など、関係を断つことが難しい場合もあるでしょう。
その時は、1～4の対処法を続けて、そのスキルを磨いてください。

生まれ持った才能を活かす

“繊細さ・敏感さ”は、あなたが生まれ持った才能です。
そもそも、繊細さがない人は相手が不機嫌であることにも気づきません。
感受性が豊かで感性が優れているあなただからこそ、相手の気持ちをキャッチできるのです。

相手の不機嫌をキャッチして、その対処がうまくできたら、
相手は、“気にかけてくれ、話を聞いてくれ、気持ちを受け止めてくれる”あなたのことを好きになるでしょう。

自分の素晴らしい能力を活かしながら、対処するスキルを磨くことで、すべての人間関係がうまくいくようになり、とても楽になります。
気を遣う人ではなく、気配りができる人になります。

終わりに

HSPのための不機嫌な人の5つの対処法は、

1. 1. 逃げる
   2. しっかり相手を観察する
   3. 不機嫌の理由を聞く
   4. 気持ちを受けとめる
   5. 関係を断つ

HSPは、“感受性が豊かで感性が優れている”素晴らしい能力の持ち主です。
その才能を活かしながら、対処するスキルを磨くことで、すべての人間関係がうまくいくようになり、とても楽になります。

あなたが、相手の不機嫌に振り回されずに、穏やかに楽に過ごせることを心から願っています。

不機嫌な人に振り回されて疲れたあなたへ【不機嫌な人３ステップ対処法】についても詳しく解説しています。

不機嫌な人が怖い！苦手！自分のせい？が全て解消する4ステップ対処法についても詳しく解説しています。
よろしければ参考にしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。